低温蒸し料理とは

 

ヘルシーで栄養も逃さない調理方法として、現在では蒸し料理が人気のようです。そんな蒸し料理の中でも最近特に注目されているのが低温蒸し料理なのです。

 

この低温蒸しという方法を使って調理すると、蒸した野菜が生野菜よりもシャキシャキとした歯ごたえになり、その上食材のうまみや栄養が劇的にアップするのです。この方法を使えば、豪華な料理をあっという間に作ることもできるのです。

 

実は、この低温蒸しという方法は、別府の温泉地において、江戸時代より湯治客の間でひっそりと受け継がれてきたものなのです。彼らは健康維持のために、野菜やキノコなど質素なものばかりを蒸して食べていました。

 

しかし、湯治で一番の楽しみは食事です。そのため、少しでもおいしい蒸し料理を食べたいという、彼らの思いから生み出された方法なのです。この方法は「地獄蒸し」と呼ばれています。

 

別府の温泉に地獄という名前が付けられていることからきているものだと思われますが、地中からわき出る高温の蒸気を利用した天然の蒸し調理なのです。その方法はとてもシンプルなものです。

 

それは、蒸し器のフタをずらすだけです。そうすることで、蒸し器にすき間を作り、中の温度を下げていたのです。だいたいその温度は70度前後になりますが、この温度が野菜を調理する上で非常に大きな効果をもたらすことになるのです。